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駆動方式−電気モーター式

電気モーターによるもの

電動模型の歴史は、家庭への配電と同時に始まりました。当時主流だった蒸気・ぜんまい式の2線式軌道に、集電用の第三軌条を付け加えることにより電動化が実現しました。車輪を絶縁しなければ2線式を採用出来ないので、それ以前に販売した車両を改造しなければいけなかったのですが、本物の鉄道と同じ様に中央の第三軌条から集電すれば、旧製品との不整合がなくなります。欧米では本物の鉄道と同じだという事で受け入れられたのですが、日本には中央三線式の鉄道が存在しなかったので、この集電方式は玩具的だと嫌われました。

初めの頃は直巻電動機を自作し変圧器・抵抗器で制御していたのですが、模型用の小型電動機が販売されて普及すると、それのサイズで動力車の大きさが決まってしまう様になりました。つまり模型の小型化は、モーターサイズの小型化の歴史でした。より小さな製品を目指し界磁コイルを軸の延長上に移したり、両軸モーターを作り車軸間に納めたり、様々な工夫がされました。その後、ライオネル(アメリカの鉄道模型メーカー)、メルクリン(ドイツの鉄道模型メーカー)等は、電流を瞬間的に遮断する事により作動する逆転リレーなどを開発し、販売を開始しました。

電車

電動模型は同一線路上では複数の動力車が同じ動きをするので、それが嫌な鉄道模型ファンは多重制御方式へ向かい、DCC(デジタル信号で遠隔制御するための方式)として実現されました。